オフ会 2日目・その2 |
2005,9,24 (土) 曇り |
『ここだ』
昼食中も航空写真・等高線・現地の様子を真剣に照らし合わせていたトシピロ氏が指し示す。
13時14分、座主坊作戦開始
永らく謎であった『座主坊トンネル』
一都一府四県から集まった野郎どもが、トンネルを白日の下に晒さんと熊笹生い茂る藪に消える
この非日常的行動に、それぞれの胸中にはどのような思いが渦巻いていたのだろう
しかしその情熱はいかなる困難をもあったー打ち破り、必ずや・・・
・・・ハイ?
電機屋氏 『あったーーー!!!』
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13時20分、座主坊トンネル北側坑口発見
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『なんや、すぐ見つかるやん』とか『すぐソコじゃん』とか諸兄方は感じたと思う。
しかし、ナゼすぐ発見できたのか。
ひとえにトシピロ氏の慧眼のおかげである。
一つ隣の田んぼ脇から藪漕ぎを始めた場合、坑口の上の斜面を延々歩くハメになっていたかもしれない。
そうなるともう発見できるにしても、相当な労力を要していただろう。
私一人で来ていたらまず発見できなかった。
現地で航空写真と今の地形が微妙に変わっている事に気づく人はどれほどいようか・・・
まさに『ドンピシャ』であった。
内部を覗く
南側と違い、すぐに崩落しているのが分かる。
しかし路面の状況は似たようなもので、泥と水が普通の人の進入を拒む。
入口付近
私は『第一級正装』(ウェーダー)であったが、泥はヒザくらいまでありウカウカしてると身動きがとれなくなりそうだった。
南側も北側も完成当初から土砂流入はあったのだろう。
このままいくと、いずれ本当に埋まってしまう。
入口近辺は大量の土砂とそこから生えた熊笹に覆われていた。
そして排水をしてみようという事で土木作業が始まる。
この時ピカ氏が持参した大き目の植木鋏が熊笹除去に非常に役に立った。
今回の最優秀アイテムであろう。
◆
この水抜きの効果で水位は少しではあるが下がった。
この時私は興奮の極みに達していた。
せっかく正装で来たんだから・・・
13時54分、辛抱たまらず内部進入
県道じゃなかったらこんな所、まず来ない。
入口付近こそヒザあたりまであった泥だが、すぐになくなった。
水は足首まであったが特に障害もなく、崩落したガレキの上に登る。
この崩落から先は広さ・高さが増している。
そう、南側と同じようにトンネル内の径が変わる所が崩れているのだ。
この行為はハッキリ言って無謀な行為です。よい子はマネしないように。
第一崩落箇所から先へ歩く。水はこちらも足首あたりまである。
真っ暗なので距離感がまるで掴めない。
水蒸気立ち込める先には、おそらく南側から見た物と同じ崩落箇所があった。
高さは4m近くある。幅はともかく高さはなぜ必要なのだろうか。
しかし、このおかげで内部での圧迫感は薄い。
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トンネル内でマッタリしていると何やら入口付近が騒がしい
14時00分、増援部隊到着
honさん、電機屋さん、ピカさんが投入された。
バババババッとフラッシュの嵐
・・・あれ?入口ってそんなに水位下がってたの??
電機屋氏、ピカ氏は長靴内部に浸水も構わず入ってきたようだ。
相当冷たかったはずなのだが・・・
14時20分、私を含め4人がトンネルを出る。
夢をありがとう座主坊トンネル。時間とお金に余裕があればまた来るよ。
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ちなみに今回のオフでは安全を考えて、トンネル内進入はNGという事になっていた。
メシは忘れるわ、約束は破るわは、30分もトンネルに篭るわでトシピロ氏には多大なるご迷惑を掛けてしまった。
すいません・・・以後気をつけます。
あと3分トンネルから出るのが遅かったなら、ツルハシで撲殺されていたかもしれない。
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さあトンネルは分かった。後は県道がどうなっているのか。
道なり、と言っても藪漕ぎだが歩いてみる。
少し歩くと小さい谷、というか深い沢に阻まれて前進ができなくなってしまう。
藪漕ぎしても崖か田んぼにぶち当たってしまうのだ。
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私が南側へ単身乗り込んだ時に、地元の人に聞いた言葉の意味が分かったような気がする。
『昔はあった。今はもう無い。』はトンネルではなく北側の県道の事ではないのだろうか。
このあたりは昔から集中豪雨の被害が絶えないようで、山一つ南の常願寺川もよく氾濫していたらしい。
県道は土砂災害、それこそ地形が変わるほどの大被害を受けて『消えて』しまったのかもしれない。
残念ながら、集落からトンネルまでの県道を特定する事はできなかった。
14時40分、座主坊作戦終了
県道がどこにあったのかという新たな謎を含みつつではあるが、怪我人もなく目的を完遂した。
さあ風呂だ、風呂だぁーーー
ここがトンネルへの最短ルートとなる地点。
写真奥が集落側で手前がトンネル南側へ抜ける林道だ。
車道から見る景色
トンネルへの道が見えるはずだ。え?見えない?
考えるんじゃない、感じるんだ
今回のオフレポートはトシピロ氏のサイトでも見ることができます。
当方とはまた違う視点でお楽しみください。