和歌山県道45号 那智勝浦本宮線 |
走行日 2005,6,20 |
さて次は和歌山は和歌山でも遥か南の県道の行き止まりへ行ってみる。
さすがに同じ日には行こうなんて思わないが・・・
東牟婁郡にはr43・r44・r45・r46と主要地方道が連番で存在している。
r46以外は距離がひじょうに長いのが特徴である。
その中で分断箇所があるr45に焦点をあててみた。
分断箇所といっても峠前後だけとかではなく、熊野川町の部分が丸ごと分断なのだ。
r45の那智勝浦側の盲腸部、約1.5kmの区間に潜入した。
r44との分岐(本宮側を向いて撮影)手前から左の道へ続くのがr45である。
ほとんどのドライバーは、何のためらいもなく通り過ぎるのではないだろうか。
まあ分岐直後から舗装がガタガタなのでしかたあるまい。
軽い土砂崩れやわだち草の発育状況からみて、どうやらほったらかしのようだ。
離合箇所もほとんど無い。
約1km走ると視界が急に開ける。
舗装のすぐ横は斜面というダイナミックな景色。
『あんだけ山があったらそら道も分断箇所くらいあるわなぁ・・・』と妙に納得してしまう。
本宮町は見えてる分の山のまだ遥か向こうなのだ。
伐採されていて山は丸ハゲ状態。
路肩が無いので怖い。まさに『落ちたら死ぬ』
また鬱蒼とした山に入ると、舗装が消えダートに変わってしまう。
再び視界が開ける
ここがr45の端点。これまた270度くらい見渡せるほど展望はいい。
今までには無かった、開放的な気分になれる行き止まりである。
さて左の写真でさらに奥へ続く道があるのにお気づきであろうか。
誰が見ても林道ではあるが、今回は徒歩にてその先へ進んでみた。
◆
振り向くと愛車と廃車が小さく見えた。
土砂崩れというか斜面がせり出してきたような所があった。
履いていた靴を置いて推測したところ道路の幅残り数十cm。
とりあえず車両の通行は不能。
しかし、完全に放置状態はなく法面の補強や、路肩に鉄骨を埋め込んだり
崩落防止ネット(役目は終えていたが)などが設置されていた。
路肩決壊箇所は丸太を並べて対処
でもよく見たら木の電柱を再利用してた。
歩くこと十数分。
朽ちたブルドーザーが見えると分岐が現れた。はて?どうやってここまで来たのだろう。
麓からジワジワと働いてきてここで果てたのであろうか。
右は造林用の林道で左は名称不明の林道
手持ちの県別マップルで見ると、点線で確かに分岐しているところがあるがここなのだろうか。
なにせ地図を開いてもこの近辺は等高線しか書かれていないので正確な事は分からない。
その傍には『天皇陛下御在位60年記念』と書かれた柱があった。
一体誰に見せる為に立てたのだろう?
とりあえず皇居に向かって敬礼した。
左のほうの林道
地図の点線とここが一致するのであれば、このまま下っていき和歌山r229のホイホイ坂林道の南約1.5km地点に出られるはずだ。
まだ道は続いているが、徒歩なのでここで引き返す事にした。
◆
あーよかった。『何か』があって。
何も無かったらどうしようと不安な気持ちで歩いた。
行き止まりに何も無い事は無いのだ。