和歌山県道216号 温川田辺線 |
走行日 2015.10.21 |
田辺市街地から山の方に少し入った所にある、一般県道が絡み合うように存在しているその中の一本。
ずっと気になっていた県道なのだがとある事情で立ち入ることができなかった。
事前に知り合いからは『めっちゃ狭いで』という情報は得ていた。
期待半分、肩透かし半分な気持ちで和歌山へ足を運ぶ。
爽やかな秋の日にそこで見たものとは・・・
今回は鍛冶屋川から伏菟野(ふどの)までの区間をレポする
R311から和歌山r198を数km北上したあたりにr216への分岐はある。
r216への案内はあったかどうか失念。
目の前を走り去る道路維持作業関係の車。
時間のあるときで結構ですので県道216号線もよろしくお願いします・・・
青看板のアップ
誰もが紀伊半島にいることを実感するであろう文字が並ぶ。
『とある事情』を示す看板
そう、ここは軽自動車以外の走行は許されない道路なのだ
で
借りてきた
マツダのワゴンRこと、フレア
高速道路でまともに走れるのか不安だった。が、軽自動車ナメてた。
高速道路でいつも大型トラックに煽られてる人に言いたい。君はアクセルの踏み込みが圧倒的に足りない。
阪和道の、警察が激おこな速度域での流れに付いていっても恐怖を感じる事はなかった。
この県道を訪れるのは実は始めてではない(画像は2003年9月撮影)
当時はここで大人しく指示に従い引き返した
手書きの『2T』に嫌な予感を感じたものだ(ホント?)
あれから12年。手書きの重量制限標識は撤去されていたと思っていた
r198から鍛冶屋川を渡って200m
ちょっと顔色は悪くなったが、場所を移しまだ現役で頑張っていた
このあたりの集落から約7km先の熊野川集落までがヤバイ
県道名は『ぬるみがわ-たなべ』線なのだがぜんっぜんぬるくない。
出だしからコレだ
レンタカーなので慎重にいきたいところなのだが
アスファルトが消失してたりする
かなり鈍感な人でもこの時点で「なんだか様子がオカシイ」と気づくはずだ
全幅1475mmの車でもこの余裕しかない
落石の有無を考慮してもとてもルンルン気分で走れる道ではない
事前に教えてもらった通り、軽自動車でいっぱいいっぱいの道路幅
しかもそこへ夏の終わりの台風がらみの大雨で路面状況は御覧の荒れっぷり
一部だけじゃないぞ、7km区間全部だからな!
握りこぶし大の石がゴロゴロしていた
しばらく走ってみて確信した
この道、誰も使ってないでしょ!
2か所ほど視界の開けている場所もあるが、車は置けず心を休める事ができない
すれ違いが発生した場合は己の技術を信じるか相手の善意に賭けるしかない
何度も落石撤去を行った
私が道路の責任者だったら間違いなく通行止のレベル
しかし、手が入っていない理由は熊野川集落を目にすれば納得できるのだが・・・
r198から約4.3km
名も無き峠に到着
ここまでガチの狭路。そしてここからももうちょっと似たような道が続く
夜間はもちろん、特に雨天時の走行は避けるべきだ
木の根っこにも負けるr216
鍛冶屋川から7km走ると、熊野川集落があるのだがどの家屋も損傷が激しい。
廃村寸前のような印象を受けた。おそらく住人も一ケタレベルと思われる。
集落のごみ集積場から伏菟野までは狭いもののしっかりと整備されている。
道中の荒れっぷりは需要が全く無いのも一因だろう。
和歌山r216は今が旬!・・・じゃなかった、今が最悪の状況
でも安心してほしい。走行に支障のある落石は当方がほとんど撤去してきた。
次の大雨までは大丈夫なはずだ。