和歌山県道177号 南金屋由良線
走行日 2003,8,3

紀伊半島の大動脈である国道42号線。
和歌山市から南下する事約40km。ここに位置する広川町にr177の起点はある。
山肌をR42にまとわりつくように隣町の由良町まで続く。

この日、同時刻にこの県道をバイクで走る、私と同じ志を持ったもう一人の男に出会う。
地元由良町に住むというこの男性曰く『いままでで最悪の道』。
(便宜上『ユラーマン』とする)
ユラーマン氏によるとr177は最近まで全線通行止だったという。

本人は『こんな道走るのは、会社でも僕だけですわ〜』と自嘲気味に笑っていた。
しかし大阪から普通車で突っ込んできた私を見て、相当驚いていた。

どうやら変態度は私の方が上のようだ

MAP


広川町の国道42号線との分岐地点。
『殿』という交差点を曲がる

右が和歌山方面・左が御坊方面で軽トラのいる所がr177

ビニールハウスや民家が並ぶ

しかし1km程度で民家は消え、いい雰囲気になってくる

徐々に高度を上げながら、みかん畑の中を走る

すでに車幅はここまで細くなっている

ここから見る景色

もし対向車が来たら…

そんな不吉な事を考えてはいけない。
前進あるのみだ!

4kmくらいから怪しくなってくる

小石、小枝、土砂が路面を覆いはじめる

舗装路にはまるで見えない

握り拳程度の石がゴロゴロしていた

ガサガサガサ・・・カサカサカサ・・・

眼下に走る国道のなんと広きことか!

国道の上で悶絶する愛車

難所
路上河川らしき所。段差がすごかった。

フロントオーバーハングの長いレガシィには辛いポイント

土砂に埋もれている

このあたりが一番の悪路

明るい所に出たら出たで、崖みたいなとこを走らされる。

ただ、外に出ると柑桔系の香りが緊張をほぐしてくれる

おっと!みかん畑に茶畑が出現!

でもここ道の真ん中やねんけど・・・

不法投棄現場

原付、家電用品、便器、家具、脱穀機…かなりの量があった
悪意を持った下衆供も訪れるようだ

バンパー破損ポイント

あの石にぶつけてしまい、少し割れてしまった(往路)

水越峠

町境の看板はナシ

◆ ◆ ◆

ユラーマン氏(確定)とは往路で出会った。
道中の石をどけながら走る私に『大丈夫ですか〜』と声をかけてくれた。
だいぶ広川町寄りの少し広い所で10分ほど話こんだ。

やはり話題は道路。
地図を広げながら『ここのトンネルもすごい』『ここは10年前はダートのすごい道だった』といろいろ教えてくれた。
ユラーマン氏は以前ハチロクでダート林道などを走る、かなりの猛者であったことを書き加えておこう。

私が『写真を撮りにもう一回ここを走る』と言った時、ユラーマン氏の目が点になった表情が印象に残る。

国道はちょうど水越隧道のあたりか

眼下に走る国道の・・・(略)

約8km走りR42へ合流する

案内等いっさいナシ
少しだけではあるがR42と重複する。
左折というか道なりに走り、トンネル手前で右折しなければならない

ハイ!ここ右に曲がって!

で、右折直後

右がすぐトンネル

r177はR42を挟んで『みかんゾーン』と『米ゾーン』に分かれている

決して広くはない。が、走りやすい

JR紀勢本線高架

田んぼや民家の間を抜けながら走る

再びR42合流

みかんゾーンが県道でなければ一生地近づく事はなかっただろう。
バンパーの一部破損は痛かったが、走行に支障をきたす程ではない為放置することにした。

さて、r177の他の特徴としてR42からは簡単には曲がれないという点がある。
信号があったり、案内もなくいきなり山の方へ分岐したり、トンネル直後を曲がらなければならなかったりと
うっかり間違えると言う事はまず、無い。

R42の迂回路にも抜け道にもならない和歌山県道177号は、異様なオーラを放ち確かに存在した

お知らせ
2011年11月現在、この道のみかんゾーンには『軽自動車以外通行禁止』の看板が立っています。
この看板に法的な効力があるかどうかは分りませんが、注意してください


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