奈良県道228号 東川河合線 |
走行日 2003,6,29 |
国道425号・・・近畿を代表する酷道である。
泣く子も黙るどころか失神するその国道は、すでに多くの人に語られており
私如きが付け加える文章など1文字も無い。
しかし、この山奥に坂本貯水池の東側に沿って一本の県道があるのをご存知であろうか?
下北山、尾鷲のどちらから走っても軽く20km以上ある。
気軽に行ける場所ではない。
愛用地図によると、r228は国道から分岐し山中でブッツリと終わっている。
また県別マップルを入念に(立ち読み)見ると県道表記が終わった先にも
道は続いており本当の終点には『卍』の文字が。
なんかある!・・・行ってみよう。
『出合橋』
向こうは下北山方面
r228との分岐
案内もヘキサもない(右が尾鷲方面)
曲がってすぐ土砂崩れ
この県道の見所@
黒い看板に白のスプレーで書いているのではない。逆である。
白い看板に文字のところだけ残して、まわりを黒く塗りつぶしている。
隔絶された秘境に職人の技が光る
見所A
小さい路上河川
溝の部分が深くなっている為、慎重に通行しないと確実に擦る
・・・ああ、擦ったさ。擦ったとも。
県道を走っている、と実感できるようなモノはこれくらいしかなかった
普通車との離合は問題なくできる・・・というか交通量は極めて低い
(左)徹底的に荒らされた廃校/(右)『望郷立志誓之碑』
石碑には坂本貯水池建設により、この付近の集落132戸が水底に沈んだと書いてあった。
宮ノ平集落への分岐(左が県道)
正直、スゴイところに住んでると思う(実は誰も住んでないのだが)
電柱もなくなり、ここから先へ訪れる人間はほとんどいないだろう
妙に高いガードレール
ロードスターならそのまま転落するな。こりゃ。
不安な道中
見所B 路肩決壊
応急処置はされているが・・・木て!普通は鉄板とかちゃうの!?
これはちょっとコワイぞ
落石多数
多くのガードレールはボッコボコになっている
右はいつ石が降ってきても不思議ではない斜面。左は貯水池へまっさかさま
『出口橋』
絶えず水が流れている所は舗装の傷みかたも激しい
景色に変化は見られず
2つ目の吊り橋
この先(写真奥)200mほど行った地点が県道の途切れている場所である。
・・・とは言ったものの、何も目印が無いので「ココ!」と特定できなかった
とにかく、このへんがr228の北端のハズだと思う(弱気)
その先へ行ってみよう
ダートにかわる
そして治山工事の現場にでる
正直、スゴイ職場だと思う
貯水池はすでに川(東ノ川)となっている。
この奥へ行きたいのはヤマヤマだが、ダートの粒が大きく轍も深くなっている為ここで引き返しました。(分岐から約10km)
この地点で左後輪がパンク(空気残量50%程度)しているのに気づく。
こんな所からテンパータイヤで帰らねばならんとは・・・トホホ
帰り道は戦々恐々であった事を書き加えておこう