京都府道370号 佐々里井戸線
走行日 2004,12,19

京都府に八丁という有名な廃村があり、ちょうどそこを挟んで未通の府道が京都r370である。

この付近の道路は林道・登山道を含め世間に広く知られている。
検索すると相当な数の関連サイトを発見できるだろう。

ではまず美山町側から見ていただこう

MAP


周山街道こと国道162号線からr38へ入り、約23km走るとr370分岐が現れる

行き止まりと書かれているが、昔はある施設へのアクセス路であった

また実際には行き止まらない。

人気の無い道をしばらく走ると・・・

佐々里スキー場に着く

雪は降っておらず、客がいないのは分かるが関係者の姿なども見えない。
営業前の準備等はまだ始まっていないのか??

実は、どんなに雪が降ろうともここのリフトは動く事はない。
残念だがもう閉鎖されてしまっているのだ。

でも佐々里の人も黙っちゃあいない。
横を流れる八丁川の河原を利用してササリナチュラルランドというキャンプ場を作った。
冬場はともかく夏休みなんかになると、また違った雰囲気になるのではないだろうか。

ちなみに『ササリナチュラルランド』で検索すると、ここで過去にナウいヤング達が集うパーティがあったのだとか。

数百メートル先で府道は終わり、林道・大川上線となる。
そのさらに先は八丁林道となる。

大川上・八丁林道はほぼ舗装されており普通車でも問題なく通行できるらしい。

しかし林道の『通行止』は、さすがに無視するのは怖いので引き返す事にする。

ここから京北町側へ行くにはR162回りで約55km(実走・ショートカットせず)、r38佐々里峠回りで約45km(地図調べ)の行程となる。

国道477号線と京北町側r370の分岐地点。
ここから20kmほど走ると、切り返しが必須で有名な花背峠・百井別れがある。

ちなみに右のr61は祖父谷峠前後が未通である。

交通量は少なく、冬の景色とあいまって非常に寂しい感じがする

小塩(おしお)川沿いに約3.7km走ると、舗装は途切れダートになる。

r370京北町側は半分近くが未舗装なのだ。

しばらくはしっかりと踏み固められており問題なく走行できる。

すぐに未改良の為通行不可の看板が現れる

軽く無視して先へ進む

緩やかな上り勾配。退避所もある。

さて京都府道でよく目にするヘキサの書かれた小さな看板がある。
おそらく道路維持関係の看板であろうと思われが、正式名称は何というのだろう?
ここでは便宜上『ヘキサ板』と呼ぶ事にする。
記号は何種類かあるようで、今のところ4種類発見した。
その意味を大胆予想してみたので披露したい。

ヘキサ板E370A040の『A』の部分
記号 設置場所 どんな危険が?
斜面が地肌むき出しの区間 土砂崩れの恐れあり?
斜面に沢がある区間 小規模な土石流の恐れ?
上記左の写真のような区間 処置はしているが油断はできない?
小川に架かる橋の区間 大規模な土石流の恐れ?

肝心のE・G・Hの写真を撮っていない(汗)

頭のEの意味は不明。そして後ろ三桁の数字は起点からの距離ではないだろうか。
間違ってたらお許しを。そしてコッソリ教えてください。コッソリ修正します。

路面が荒れだしいよいよダートとの戦いが始まる。

手前の林道あたりでオフロード車の雄・ジムニーが後ろから来た。
しばらくしてそのジムニーが引き返してきた。そしてすれ違いざまにダンディなドライバーはこう教えてくれた。

『この先、雨でかなり路面がえぐれている。レガシィじゃちょっと難しいかも・・・
あと木が倒れてて最後まで行けないヨ』

ダートでジムニーが引き返す。・・・これだけでもう普通の人は諦めるだろう。

だが普通でない私は諦めない。
『(3日前に下見していたのだが)エエッ!?そうなんですか・・・どうもありがとうございます。』
笑顔で人の親切を踏みにじる、それが県道の貴公子奇行子まつけんなのだ!

舗装された林道と未舗装の府道

まあよくある話ですな。
さてさて、道がえぐれていると書いたがどれくらいえぐれているのか検証してみた。

ズボリ。500mlペットボトルがここまで隠れてしまいます。

写真ではその深みが伝わらないのが残念であるが、ここが最も通行困難な地点である。

さきほどの舗装林道から600m。

廃村八丁へ至るソトバ峠方面への登山道が現れる。

登山道が小塩林道なのかは不明。

r370の端点はまだもう少し先なのだ。

その先には教えてもらった通りの倒木が。

私は当サイトの走行記・その他『コードネームG378』で過去に倒木くぐりをやっている。
もしやと思いアタックを試みるも・・・

ガッデーーーム!!

さすがにムリでした。

車を降り徒歩でさらに先へ。

100mほど歩くと2本目の倒木脇に府道を示す最後のヘキサ板が。

先には3本目の倒木が。

脇をすり抜けると・・・

一面コケ?に覆われた広場に出た。

ここがr370京北町側の端点。古びた小屋があるだけだった。

ちなみにこの小屋には名前が付いていて、その名を『きぬかけ荘』という。

八丁へ向かう人の為の山小屋であろうか、内部にはいろりや食器などがあった。
ただ、最近使われたような形跡は見受けられなかった。

小塩川も源流に近いようだ。

美山町側は廃スキー場、京北町側は廃村へのアクセス路・・・

未通区間のある京都r370・・・これはこれでいいのかもしれない。


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