岐阜・滋賀県道139号 上石津多賀線(1) |
走行日 2003,11,1 |
この県道は滋賀・岐阜・三重県が接する鈴鹿山脈北限付近、国道306号の北側を東西に走っている。
滋賀・岐阜県境の『五僧峠』が未通の為、林業関係者以外は全く利用する事は無いと思われる。
しかし、滋賀県側の廃村(多賀町一帯)が有名で『廃』業界(?)ではメジャーといえばメジャーである。
廃村と廃村を繋ぎ、行き着く先も廃村という近畿でもかなり特異な県道と言えよう。
いろいろ検索すると、岐阜・滋賀r139に近いルートに沿ってある武将が通っていた事が分かった。
1600年9月、関ヶ原の戦いに敗れた西軍の将・島津義弘がここを抜けていったのだという。
『五僧峠』はまたの名を『島津越』とも呼ばれているのだとか。
雪に埋もれる前に見ておこうと、美濃方面へ車を走らせた。
岐阜県側・R365との分岐
のどかな農村といったところか
ちょうど選挙活動中の車が走っていた。
『よろしくお願いします』と手を振っていたが、道沿いに誰もいないのが悲しい
途中、酒屋の前の道を曲らなければならなかったのだが、キッチリ間違えた。
紅葉が始まっていた
道路の幅は1.5〜2車線程度あるので、離合はさほど問題ない
岐阜側の最終集落
時山小学校跡の前
ここにもう一つ看板があり、『島津越』についての説明が書いてある
ここだけは狭い
その後は特に狭くなる事もなく道は続く。
そして、岐阜側の終点に。
この先は林道か?はたまた獣道か?
さて、行けるとこまで行こか・・・そう思った時であった。
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ゴゴゴゴ・・・
砂塵を上げ、『自動車通行不能』の先へダンプが突っ込んで行く!
何の工事かは分からないが、何かしら土砂を運搬する必要がある事をしているのだろう。
これはひょっとして道路を造っているのかもしれない。
と、なると繋げる所は『五僧峠』しか考えられない。
(治山工事かもしれないし、別の林道を造っているのかもしれないが)
もっと早い時間だったら、この先がどうなっているのか確認しに行けたのだが・・・
今からでは、さすがに工事の邪魔になるだけなのでここで引き返すことにした。
もし行ったとしても、ダンプによって道はかなり痛んでいるのは容易に想像できる。
『五僧峠が未通』と書いたが、何年か後には変化が起きているかもしれない。要チェキ。
岐阜側はここまで。
ここから滋賀県側のr139へは、R365〜R306鞍掛峠〜滋賀r17と辿る。